模型製作にはエアブラシ!



一万円しないエアブラシ


昔はエアブラシといえば高嶺の花でありましたが、今はなんと一万円以下から実用レベルのフルセットのエアブラシが販売されています。ここまで安くなるとエアー缶タイプは価格的な優位さがほとんど無いのでコンプレッサー付きのエアブラシを買ってしまったほうが幸せだと思います!

初心者にやさしいエアブラシ

エアブラシはスプレー缶と比較して塗料を非常に細かく薄くきれいに吹くことができます。安定してきれいに塗ることができるため、むしろ筆塗りより初心者向けなのがエアブラシです。
Mrカラー1瓶でスプレー缶数本分の面積を塗れてしまいますし、色選びも混色も自由自在。模型の世界が大きく広がること間違いなしです。

タミヤ・クレオス・エアテックス・ウエーブ等のメーカーより発売されています。※タミヤ製エアブラシは独自規格でハンドピースのねじ等互換性がありません。

購入時に注意したいポイント

静音性

一般家庭で模型製作の障害になるのは臭いと騒音ではないでしょうか。
エアブラシは空気を送り込むコンプレッサーが騒音の発生源となります。
特に夜間に模型製作を行われる方には重要な性能です。

エア圧

エアーの圧力はエアブラシの口径サイズ(プラモデル用は0.3mmが標準)や使用する塗料に影響します。口径が大きくなるほど広範囲を一度に塗ることができます。

エア圧が高くなると塗料のミストがより細かくなりきれいに塗ることができます。また塗料の粒子が荒い、粘度が高いなど特にエア圧を必要とする「重い塗料(クリアー、パール、メタルカラー、ウレタン、サーフェイサーなどなど)」を快適に使用するにはエア圧の高いモデルが必要です。

塗装ブース


エアブラシを使用する上で避けられないのシンナー臭です。臭いの問題でなかなか作業ができない環境の方は多いと思います。シロッコファンで吸引しホースで外気に排出してくれる塗装ブースは強い味方です。室内塗装を考えている方には塗装ブースが必要になります。

初心者向けモデル

●エアテックス エアーブラシ ワークセットMETEO (メテオ)

フルセットで8000円。
1万円以下のクラスでは最もパワーがあり汎用的に使える機種です。その引き換えに音がうるさいのが玉に瑕ですが(3段階に出力調整が可能)価格を考えれば必要十分な性能のようです。

⇒ケイ・ホビー 塗装初心者みんな集まれ!メテオ・インプレッション!

アマゾン5レビュー 4.6点
音はうるさい
連続使用制限あり

●高儀 EARTH MAN ミニホビーコンプレッサーセット HCP-100

フルセットで7000円を切る格安の値段とコンパクトさが魅力です。細かい塗装も可能なダブルピース(スパーマックスSX0.3)で騒音も特別大きくないようです。
パワーはありませんが一般的な模型であれば概ね問題ない風量。クリアー、パール、メタルカラー、ウレタンなど重い塗料を吹くには不向き。中国製ではありますが日本語の説明書付きでアフターサポートがあります。

アマゾン36レビュー 4.2点

本体サイズ:110×120×55mm 約530g
音はふつう程度(吹き付け時のみ作動)
連続使用時間15分

●タミヤ コンパクトコンプレッサー(+スプレーガン)

コンプレッサー本体で6000円を切っており、好みのスプレーガン(2000円~)と合わせ買いするタイプの商品です。タミヤブランドの安心感と精度の高いスプレーガン(ハンドピース)を買っても1万円程度とこちらも非常にリーズナブルな商品で競合商品のHCP-100とアマゾンの点数も拮抗しています。HCP-100とほぼ同サイズ。比較レビューを書かれた方の記事でも性能は殆ど同一とあります。
⇒未完成な模型日誌 アースマンHCP-100(タミヤコンパクトとの比較)

ハンドピースに合わせてスタンドも買ったほうが良いです。ほぼ必需品です。
タミヤ スプレーワーク エアーブラシスタンドII (エアーブラシシステム No.39) 74539

アマゾン36レビュー 4.2点

本体サイズ:100×105×55mm
音はふつう程度
エアが出っぱなしで癖がある(本体、ハンドピースともに出っぱなし前提の設計で互換性が低い)
定格使用時間30分

タミヤ ベーシックコンプレッサーセット(エアーブラシ付)+専用ACアダプター

初心者向けのエアブラシとして有名なベーコンの2代目です。ACアダプターが付属していないので合わせ買いする必要があります(合計約1万円)サイズが大きく樹脂製シングルトリガーのハンドピースで音が大きいと値段が上にもかかわらず一見見劣りしますが、上記コンパクトタイプと比較するとかなりのハイパワーが売りになります。

エアー圧が上がると広い面積が塗りやすくなるだけでなく、塗料のミストがより細かくなり、メタルカラーやサーフェイサーなどの詰まりやすい塗料が吹きやすくなります。樹脂製ハンドピースも実用十分の性能でサブ用に単品買いする方も多いです。(私も一本持っていますが、他機種につなぐには別途連結コネクタが必要です)
 
本体サイズ:220×105×138mm、約800g
ハイパワー
音はうるさい

ずっと使える高性能モデル

●Mr.リニアコンプレッサー L5/エアブラシセット PS321

筆者の愛用品はこのL5です。旧モデルをもう10年以上使っているでしょうか。
パワーは控えめですが音が小さく無制限の連続使用ができ安心してお勧めできるフルセットです。クリアー、パール、メタルカラー、ウレタン等の重い塗料にはやや不向きです。ベースの0.3mmハンドピースから口径0.5mmのものに差し替えることである程度重い塗料に対応。

アマゾン10レビュー 4.9点

●Mr.リニアコンプレッサー L7/プラチナブラシセット PS309

L5のハイパワー版と考えて問題ないようです。
実売4万円の高額商品にも関わらず最も売れているエアブラシの一つです。

アマゾン35レビュー 4.8点